秋田街道

秋田街道

宫泽贤治:1896年8月27日-1933年9月21日,日本昭和时代早期的诗人、童话作家、农业指导家、教育家、作词家。也是名虔诚的佛教徒与社会活动家。生于日本岩手县。毕业于盛冈高等农林学校。宫泽贤治在生前几乎没有名声,童话《渡过雪原》是其生前唯一获得稿酬的作品,发表于杂志《爱国妇人》。诗集《春天与阿修罗》已于2015年12月出版。

都是些往来经营肥料和柴炭的冷清人家。街道上到处散落着黑色的小房子。而且门都关上了。

我悲伤地回头看了看来人。盛冈森林里的电灯微微摇动,仿佛睡着了一般,只有公园的电弧灯在高处泛起阵阵热气。反正现在已经聚集了很多鲁莽的飞虫,撞来撞去摇摇晃晃。

我忽然看到漫天的灰色铁皮和大理发店的木屐棒,那荷兰传来的葱花蕾形状的店饰。这也相当不可靠。

道路通向小桥。萤火虫扑哧一声飞过去。不知是谁在后面举手大大地叹了口气。这也不知道是不是错了。总之天空稍微亮了些。黎明时分,天还没有亮,云一定会变薄,月光也会照进来。

对面是小岩井农场。

大家聚在四角山上。

月见草比幻象稍微明亮一些,那一带漂浮着盛开着。火柴啪的一声划开,香烟的青烟微微飘散。

右手边黑压压地浮现出一座山。那座山上好像栖息着很多什么鸟在睡觉。

行道树变成松树,大家争论着什么。那样的话,你也可以在这里突然被揍到头打死。有人说。是啊。我觉得可以。有人在睡梦中回答。

因为路不好,所以在原野上走。原野里的黑水潦,大家都来了好几次。可是不久月亮又升上了头顶,月见草花作着朦胧的梦,菲玛斯的土坑里也倒映着象牙竹制的紫色月亮,不知哪里有小飞虫在飞舞。

但是现在崇高的月光下开始飘荡着某种陌生的东西。那个成分确实是黎明的白光。

东方白得耀眼。月色渐浓,苍翠的松树梢头高高挂起。

大家来到七森心情不好的黎明之脚。道路突然变绿了。在转角处,我又看见了漂浮在空中的巨大的草穗。一个黄褐色的士兵突然冲了过来,在青翠的树丛中挣扎。没错。那里有泉水。

云朵闪着光垂在群山上,是个清冷的清晨。来到了漫长的雫石旅馆。狗叫了很多。但是大家似乎都在互相争斗。

走下葛根田川的河滩。杉木上满是露水,美丽地闪烁着。新鲜的早晨。

不知不觉大家都睡着了。只有河本先生醒着。蹚着冷水。只见他赤裸着苍白而结实的身体在做体操。

往睡着的人枕边扔大石头。安山岩的柱状节理、安山岩的板状节理。掉进水里激起冰冷的波浪,发出空洞的声音,醒了,醒了。在低低的银云下惊愕地东倒西歪。然后就生气了。这次又点起了稻草火。银色的云下。

回去的路上,下起了瓢泼大雨,晴空万里。那灿烂的云之原

今天一定要飞起来踏那朵云。

但不知何时,我站在被丢弃在路边的马车上,撑着洋伞。

传来怒吼声。确实是运货马车的车主。怒气冲冲地跑过来。那脸蛋儿就像腐烂的黑李子一样,眼看就要破洞了。在文禄年间毫无患痲疯病的迹象。真是寂寞啊。

彩虹升起。彩虹腿上开着赏月草,这里也开着蝴蝶花。一颗、两颗旱雨闪着光,落在去年坚硬的褐色瓦砾上。

天气都晴热了。雫石川的石墙在烈草的气息中摇摇晃晃。在里面打瞌睡。

远处杨柳中白云,杜鹃啼叫。

“那只鸟整晚都在叫。”

“嗯嗯地叫着。”有人在说。

 どれもみんな肥料や薪炭をやりとりするさびしい家だ。街道のところどころにちらばって黒い小さいさびしい家だ。それももうみな戸を閉めた。

 おれはかなしく来た方をふりかへる。盛岡もりをかの電燈は微かすかにゆらいでねむさうにならび只ただ公園のアーク燈だけ高い処ところでそらぞらしい気焔きえんの波を上げてゐる。どうせ今頃いまごろは無鉄砲な羽虫が沢山集ってぶっつかったりよろけたりしてゐるのだ。

 私はふと空いっぱいの灰色はがねに大きな床屋のだんだら棒、あのオランダ伝来の葱ねぎの蕾つぼみの形をした店飾りを見る。これも随分たよりないことだ。

 道が小さな橋にかゝる。螢ほたるがプイと飛んで行く。誰たれかがうしろで手をあげて大きくためいきをついた。それも間違ひかわからない。とにかくそらが少し明るくなった。夜明けにはまだ途方もないしきっと雲が薄くなって月の光が透とほって来るのだ。

 向ふの方は小岩井農場だ。

 四っ角山にみんなぺたぺた一緒に座る。

 月見草が幻よりは少し明るくその辺一面浮んで咲いてゐる。マッチがパッとすられ莨たばこの青いけむりがほのかにながれる。

 右手に山がまっくろにうかび出した。その山に何の鳥だか沢山とまって睡ねむってゐるらしい。

 並木は松になりみんなは何かを云いひ争ふ。そんならお前さんはこゝらでいきなり頭を撲なぐりつけられて殺されてもいゝな。誰かが云ふ。それはいゝ。いゝと思ふ。睡さうに誰かが答へる。

 道が悪いので野原を歩く。野原の中の黒い水潦みづたまりに何べんもみんな踏み込んだ。けれどもやがて月が頭の上に出て月見草の花がほのかな夢をたゞよはしフィーマスの土の水たまりにも象牙ざうげ細工の紫がかった月がうつりどこかで小さな羽虫がふるふ。

 けれども今は崇高な月光のなかに何かよそよそしいものが漂ひはじめた。その成分こそはたしかによあけの白光らしい。

 東がまばゆく白くなった。月は少しく興さめて緑の松の梢こずゑに高くかかる。

 みんなは七つ森の機嫌きげんの悪い暁の脚まで来た。道が俄にはかに青々と曲る。その曲り角におれはまた空にうかぶ巨おほきな草穂くさぼを見るのだ。カアキイ色の一人の兵隊がいきなり向ふにあらはれて青い茂みの中にこゞむ。さうだ。あそこに湧水わきみづがあるのだ。

 雲が光って山山に垂れ冷たい奇麗な朝になった。長い長い雫石しづくいしの宿に来た。犬が沢山吠ほえ出した。けれどもみんなお互に争ってゐるのらしい。

 葛根田かっこんだ川の河原におりて行く。すぎなに露が一ぱいに置き美しくひらめいてゐる。新鮮な朝のすぎなに。

 いつかみんな睡ねむってゐたのだ。河本さんだけ起きてゐる。冷たい水を渉わたってゐる。変に青く堅さうなからだをはだかになって体操をやってゐる。

 睡ってゐる人の枕まくらもとに大きな石をどしりどしりと投げつける。安山岩の柱状節理、安山岩の板状節理。水に落ちてはつめたい波を立てうつろな音をあげ、目を覚ました、目を覚ました。低い銀の雲の下で愕おどろいてよろよろしてゐる。それから怒ってゐる。今度はにがわらひをしてゐる。銀色の雲の下。

 帰りみち、ひでり雨が降りまたかゞやかに霽はれる。そのかゞやく雲の原

今日こそ飛んであの雲を踏め。

 けれどもいつか私は道に置きすてられた荷馬車の上に洋傘かうもりがさを開いて立ってゐるのだ。

 ひどい怒鳴り声がする。たしかに荷馬車の持ち主だ。怒りたけって走って来る。そのほっペたが腐って黒いすもものやう、いまにも穴が明きさうだ。癩病らいびゃうにちがひない。さびしいことだ。

 虹にじがたってゐる。虹の脚にも月見草が咲き又こゝらにもそのバタの花。一つぶ二つぶひでりあめがきらめき、去年の堅い褐色かっしょくのすがれに落ちる。

 すっかり晴れて暑くなった。雫石しづくいし川の石垣いしがきは烈はげしい草のいきれの中にぐらりぐらりとゆらいでゐる。その中でうとうとする。

 遠くの楊やなぎの中の白雲でくわ[#「わ」は小書き]くこうが啼ないた。

「あの鳥はゆふべ一晩なき通しだな。」

「うんうん鳴いてゐた。」誰たれかが云ってゐる。

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作者:Mr李
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来源:TechFM
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THE END
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